錦町の内水氾濫対策 袖浦川~京田川~最上川

◆50ミリ基準なのに100ミリの雨が降る時代

令和2年7月28日の豪雨の際の錦町1丁目。

5月に自治会長から伺った最も地盤の低い四中グランド付近から、クルマが通るたびに水しぶきを上げており、少し時間をおいて戻ってもなかなか水が引かない内水氾濫の状態を確認、酒田市の雨水対策室に調査と対策を要望。

その後、国の有利な財源を活用した、令和2年12月補正予算で錦町一丁目、京田一丁目、宮野浦を含めた市内9カ所の排水ポンプの出力アップとポンプ更新工事が承認されました。

しかし、排水ポンプは全国からの発注が相次ぎ、現場に合わせたオーダーメイド製作なので製作時間を要しましたが、錦町一丁目の排水出力アップ工事は令和3年10月に完了しました。

下水道や道路側溝は、1時間あたり50mmの雨量に対応できるよう、長年に亘り整備されてきました。温暖化による気候変動で、近年のゲリラ豪雨や記録的大雨は1時間に100mmをはるかに超えて既存の排水機能が追いつかず、毎年松山街道や酒田南高付近など、市内各所道路冠水や内水氾濫が発生しています。

市の雨水対策室では周囲よりも地盤が低く、浸水しやすい市内30カ所の排水能力の改善を進めており、今後は道路沿いに発信器付の水位計を設置して、素早く市民に冠水の危険や、道路封鎖と迂回路を知らせる取り組みも進めております。水位計等の機材は地元企業が低コストで製造する予定です。